リアンミヤジマ ハンドメイドバッグ

日本の帯は植物、自然、動物、鳥、幾何学文様、吉祥文様など多種な意匠で表現されています。

森羅万象の美しさを日本人の美意識が創造した1つの形です。

 

伝統的文様

有職文様

ゆうそくもんよう

平安時代から公家の衣装、調度品、手車などの装飾に用いられた伝統的な文様の総称。

 

正倉院文様 

そうしょういんもんよう

正倉院に収蔵されている染織品の文様。

 

名物裂文様 

めいぶつぎれもんよう

茶道具に用いられた由緒ある裂の文様。間一、間道、荒磯、有栖川、花兎などがある。

 

 

 

青海波文様 

せいがいはもんよう

水面に見える波頭を幾何学的にとらえて文様化したものです。「源氏物語」の紅葉の賀の帖で源氏が「青海波」を舞う情景が描かれていることでも有名な名前です。青海波の図案はエジプトやペルシャをはじめ世界各地で描かれている人気の文様です。


蜀江文様 

しょっこうもんよう 

蜀江というのは3世紀中国で栄えた蜀の首都を流れる川のことです。中国では宋代に文様が形式化されたようで現在のような八角形と四角形を繋いだ連続文様になりました。日本では室町時代ごろに明から伝わり、現在でも京都西陣織では多く制作され人気の意匠です。

 
七宝文様

しっぽうもんよう

同じ大きさの円を4つに分けた円周で重ねてある文様。七宝の円形は円満を表す意味から吉祥文様とされています。礼装用の帯に多く用いられていて格の高い意匠です。

 

鳳凰文様 

ほうおうもんよう

古代中国では龍、亀、麒麟とともにめでたい時に現れる天の使いです。日本で鳳凰の文様が使われるようになったのは飛鳥時代からです。鳳凰は草花との組み合わせが多く立派で贅沢なお作りの帯によく図案化されています。

 

華文文様 

かもんもんよう

花を文様化したもので花文とも書きます。中国やインドの影響を受けて生まれたもので正倉院の錦にも見ることが出来ます。現在でも正倉院華文を題材にした帯や着物が制作され、豪華で雅やかな雰囲気があります。

 

宝相華文様

ほうそうげもんよう 

インドから唐を経て天平の頃に日本に伝えられた空想の花です。宝相華とは華麗な花文様という意味があります。現代では次々とアレンジされており、伝統的でもありモダンでもある不思議な花の文様です。

 

唐草文様 

からくさもんよう

この文様はもとは遠くギリシアやローマの連続文様から発展したもので蜀唐草、瑞鳥唐草、葡萄唐草、桐唐草、宝相唐草など多種あります。エキゾチックな雰囲気があります。

 

唐花文様 

からはなもんよう

中国から伝えられた花文様。日本では飛鳥時代から奈良時代にかけて発達した空想の花文様で華やかで複雑多弁な花形の総称です。唐草と一緒に描かれる丸い形の花はオリエンタルな風情があります。

 

亀甲文様 

きっこうもんよう

正六角形を上下左右に繋いだ文様。亀の甲羅に似ていることからこの名になりました。平安時代から用いられ有職文様になり現代も伝統的な吉祥文様として礼装用の柄として用いられます。

 

瑞雲文様 

ずいうんもんよう

雲はたなびく雲の形の変化によって瑞雲、飛雲、渦巻雲、流雲などの名前がつけられています。日本は雲に吉凶の意味を託すことが古くから行われており、瑞雲は吉祥柄として用いるときの呼称です。

 

立涌文様 

たてわくもんよう

波状の曲線を向い合せふくらみとへこみの部分が交互に連続するように配した文様。立涌の形は水蒸気が立ちのぼる様子を図案化したと言われています。平安時代から用いられ有職文様として格の高い文様です。現代は礼装、茶席の帯などに用いられています。

 

鷺文様 

さぎもんよう

古代中国では吉祥文様とされ工芸品や装飾品の意匠として用いられていました。鷺は水辺の風景と一緒に描かれることも多く優雅な鷺の姿は華やかな印象があります。

 

四君子文様 

しくんしもんよう

竹、梅、蘭、菊の4種類の植物で構成された文様。古代中国ではこれらの植物の美しい高貴な姿を君子にたとえて愛でてきました。現代でも水墨画の世界では代表的な画題です。

 

尽くし文様 

つくしもんよう

「〇〇尽くし」とは同じモチーフを集めて文様として表現したものです。宝尽くし、楽器尽くし、貝尽くしなどが有名です。

 

裂取り文様 

きれどりもんよう

本来の裂取りは名物裂、時代裂、古代裂などの裂をさまざまな形に切り取ってパッチワークのように構成したものをいいます。

 

連華文様

れんかもんよう

連華は蓮の花のこと。中国では泥水の中から美しい花を咲かせることから純粋性の象徴とされ、文様は仏像や寺院の装飾として用いられています。また、仏教とは関係のない文様としては桃山時代からデザイン化された形が現れるようになりました。

  

菊文様 

きくもんよう

菊がさまざまな意匠として使用されるようになったのは江戸時代からで、能装束などにも残されています。菊は秋の花とされていますが季節を問わず用いることができる花です。重陽を過ぎても長く咲き誇る菊を「残菊」と呼びいとおしむのも日本独自の美学です。

  

菖蒲文様 

しょうぶもんよう

菖蒲は尚武(勝負)に通じるので武家に好まれ、馬具や武具に使われていました。香気もあり邪気を払うとされ、端午の節句に飾られます。花も葉もすっきりとした形なので現代においてもモダンに装いたい時などに好まれます。

 

熨斗文様 

たばねのりもんよう

もとは「のしあわび」のことで延寿を象徴する文様。江戸時代から吉祥文様として装飾品に使われるようになりました。特に束ね熨斗は華やかな文様で、成人式の帯や着物でよく目にします。

 

桜文様 

さくらもんよう

日本を代表する花。桜が鑑賞されるようになったのは平安時代です。貴族たちは梅に加えて桜を愛で、文学や美術にも登場させました。春だけでなく季節を問わず使える文様です。

 

参考文献 きものの文様  世界文化社


リアンミヤジマ ハンドメイドバッグ

Craftman Handbag Lien Miyajima

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